


誰にでも生まれた場所への愛着はある。特に地域の年寄りと話していると、生まれた場所への愛着を強く感じることがある。雑草一つない畑、きれいに整えられた道、代々大切に住み継がれてきた家、そんな場所を見るたびにその美しさと愛着の深さにいつも感動する。自分が生まれ育った場所を次の代へとつないでいく、ここに住む人たちにとって、それはあたりまえのことで、何も特別な理由はないのだろうけど、それがすごく尊い。最近は、ふるさとを一度は離れた人たちが戻って来たり、離れた街に住みながらふるさとに拠点を持ったり、生まれた場所以外にもふるさとを持ったり、そんな新しいふるさととの関わり方が増えてきた。今月のテーマはそれぞれのふるさと。年代も仕事も違う3人に、それぞれのふるさとについて聞いた。ふるさとってなんだろう。